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2009年03月21日

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The Center for Wooden Boat

Seattle

今期は前からちょこちょこかいてたように、
テクトニック学期でした。
風邪とこれに捧げてた一学期だったので、いっぱい書いちゃいます…

テクトニックとは?
超簡単に言ったら、建築のディテール部分に込められた意志みたいなもんです。


スタジオはケーススタディモデル作りからスタートしました。
2人組になって、私たちはHerzog & de MouronのRicola Storageを作りました。
Ricolaはキャンディ会社です。
ずっと体調不良だった今期は、製品にもお世話になりました。
(こっちののど飴は、なめると舌が腫れた気分になります笑)
モデルの高さは約60cm。実物はビル4階建くらい。

0321ricola model

0320presentation.jpg
もともと大理石の採掘場だった場所。
隣接して、その石が残っています。
この建物、外壁がすべてです。
大理石と同じで「堆積」する様子がコンセプト。
いっこいっこの羽根に雨水に直接あたって、中の断熱材を保護してます。
雨に直接あたるということは、痛む。大理石のように、羽根には時間も堆積していきます。
行ったことのある人の話によると、羽根は鳥の巣の屋根にもなってるんだとか。

■■
フィールドトリップにも行ってきました。
シアトルを北上したとこにある、Camaビーチ。
ここに古いボートセンターがあるということで。
昔の中流階級の人たちの観光地だったらしいです。

0321cama old

ボートハウスの中はこんな感じ。

0321sarah.jpg

■■■
さらに、ケーススタディ。
私の担当はOMAの図書館の雨じまいについて。
このビル、ファサードが重要ということで、垂直壁の部分では(機能がはいってるところ)雨どいが建物の中を通ってます。
窓は固定だし、詰まるとちょっと大変なことになります。
外側にある雨どいも、シンプルなデザイン。
斜めの壁のところでは、直接雨がガラスを打つんだけど、サッシが深いので、中からはさほど気になりません。逆光にもなるし。
雨を集めるための羽根は、溝の目隠しの役割も!?
ちなみに、トップのかっこいい写真は残念ながらネットからの拝借ものです。

0321OMA1.jpg
0321OMA02.jpg
0321OMA03.jpg

そのほかに得た豆知識…
ホールの教会の突起は、すでに出来上がってる壁をおこすのに引っかけるため(ティルトアップ)のものですが、
目地は、当初ホールの意図するところではなかったんだそうです。
現場で一枚壁では不可能とわかり、
シアトルの建築家が案を提出、
遠く離れたところにいるホールが、それを受託
したそうです。
目地もリアリティがある気がしますが、そんな事情だったんですねー
あと、目地下の雨のあとももちろん、予想外の事態。こっちはいけてません。。

外観

夏撮った写真。

■■■■

アメリカンジョークは面白くない。
とよくきくけれど、
アメリカ人は相当面白いです。
人間観察してたら、まったくあきません。

おんなじスタジオのマグダはある日、足が腫れてきたから死ぬかもしれないと言い出しました。
だれも冗談だと思って相手にしなかった中、
彼女はERに言って、絶対死にやしないという診断をしっかりもらって帰ってきました。

向かいの席のスティーブは、机の下からおもむろに2リットル入りの牛乳を取り出してラッパ飲み始めます。

隣のスタジオの先生のロブは、なぜか二度私たちのスタジオに来て、
二度とも模型を壊して帰りました。以来、彼は絶対にこちらに寄り付きません。

なかなかうまく伝えられませんが、
ぽい!て人が、まちがいなくぽい。ことをしてくれます。

■■■■■

0321tectonic model

これは私のではありませんが。
レーザーカッターのたまもの。
すごいモデルが次々と立ち上がっていきます。

私はというと…

0321コンクリート

コンクリートを打設してました。
まず、材料が重い。
そして手の水分を全部奪っていく…。
てなづけて、美しいピースを得るまでにだいぶ時間がかかりました。

もうひとつ面白いアイテムを入手…
ラスティーエフェクトと言って、
木材に三種の液を塗ることで、表面に本物のさびを発生させるというもの。

ちっちゃい方のモデルではレーザーカッターを駆使。
トポと一体なので、レーザーカッターなしには、こんなにモデルでスタディできなかったと思います。
完成品しか出てこないってデメリットはあるものの、時間は確実に節約できます。劇的に違います。

お金と労力は、相当なものでしたが、
とりあえず楽しかったです。

■■■■■■

途中、ジェイという構造の先生がやってきてクリティックをしてくれました。
彼には世界がきっと違って見えているのではないかと思います。
コンセプトを説明したら、
オプションを出してくれたり、
的確な寸法を瞬時にわりだしてくれたり。
本当にすごかった…
世間に出て、少し分野の違うこういうプロフェッショナルな人たちに出会うのが楽しみです。
そんなプロフェッショナルな人たちの間で仕事ができる人になりたいものです。

■■■■■■■

これに加えてまだ何度かプレゼンテーションの機会を経て、
ファイナル。
軽食を各自用意しなければなりません。
日本での定番はおにぎり、サンドイッチ…という感じですが、
こっちでは、チップス、クラッカー、ディップ、チーズ、クッキー
という感じです。
私は先学期と同じで。トマトと、モッツァレラとオリーブオイルとクラッカー。
バジルがない!て怒られましたが、なくてもおいしいです。

0321マグダ

動いちゃダメ。

以下はプレゼンテーションボードです。
ちょっと変わったフォーマットは、
後日本を作るので、それに従おうということになったからです。
それと、一般の人向けのプレゼンも予定されていたので、いつも以上にソフトな仕上がりとなってます。

0321 プレゼン

隣にある、ブラウンフィールドを利用したガスワークスパークスからのランドスケープの連続を意識した提案です。この公園には、大きな丘があって、それもキーとなっています。

大の苦手なコンセプトを200 wordsで、というのにも挑戦したので、コピペで掲載しておきます。
私の英語力の範囲なので、読みやすいかと…(おっ!という表現は、残念ながら先生が直してくれたとこです。笑)
This is where the water and the earth meet, where art and nature meet, where the past, present, and future of this region meet, and where people who are stimulated by these things begin their activities.
Concrete plates rise from the earth and lead people to the water, a world of freedom. There is no fear in stepping toward that freedom, for the steel plates provide protection by sacrificing their surfaces to the water and the freakish weather. Those elements are stable, but also changeable as time passes - a day, a year, a decade, even a century - like the gas works next door the structure ages within its context, involving its community.

There is no sense of inside and outside, or of architecture and landscape as one approachs and experiences, through the activities of making, watching, playing, learning, teaching, eating, sailing, and resting, this boundary place, with its narrow repetitive bands of insides and outsides.

The building elements themselves create a strong north-south direction which leads one down to the lakeside. Once there the site opens up in all directions and is filled, not only with wooden boats but also with other moving elements, including floating decks and furniture. From here you can go anywhere and do anything. Now, you are free.

プレゼンではメインに考えたことを前面に出してプレゼンしたい。
でも、機能面のことは、考えたはずなのに、あの場でぶわーっと聞かれると、もともとしゃべるの下手な上にさらに輪をかけて十分にしゃべれず…
ちょっぴり悔しいプレゼンテーションとなりました。

■■■■■■■■

最後はボートセンターでプレゼンテーション。
私たちの敷地はノースレークユニオン、
今回の場所はサウスレークユニオンです。

0321southlakeunion.jpg

写真じゃ明るく飛んじゃってますが、外は湖。すぐにボートに乗れる、フローティングハウスです。
絶好の展示場所!

…このような機会を通して感じるのは、一般の人は、こんなに似た空間があるにも関わらず、模型は模型、絵は絵として褒めてくださる…
空間て、そこらじゅうにあるのに、
プレゼンテーションの内容も、機能面に偏ってくる。
うーん。
なんだか複雑な気持ちでした。
だけど、こういう機会があることはお互いにとってとてもいいことだと思いました。
お互いが近づくきっかけになるから。


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模型を壊さぬように超ゆっくり運転で学校に戻り、
近くのバーで一杯乾杯して、
疲れ果てて就寝…
…の、次の日は完全撤収です。
スタジオにある私物を全部撤去しなければなりません。
あのコンクリートの塊の模型も含めて。全部。
4時間かかり、バスで4往復しました。
もう。車社会。。。
部屋が狭くなりました。。。

これで、今学期のスタジオも無事終了しました。
うまくスタジオを盛り上げてくれた先生、
物も言葉も私を助けてくた友達に、
ほんとにほんとに感謝です。

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