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2010年11月

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回顧録④ 四半世紀

Copenhagen

今朝、久々の日中に湖を走りに行ったら、
白鳥やかもやカモメといった水鳥たちが湖の上を歩いていることに気づきました。
湖だから、流れがあんまりないので凍るんですね。
早くスケートリンクにならないかなー。

この世に生れて四半世紀を迎える記念すべき日は、
日本時間で考えてもこっち時間で考えても週末のはずだったのですが、
どっちにしても改装工事していました。笑
今の元倉庫のin the middle of nowhere...にある事務所から、
来週ようやく引越しするそうで、
もと工場を事務所総出、ボスらの家族や友達やペットやら!?みんなみんな巻き込んで金曜から週末返上で改装!

トイレの便器をつけかえ、
窓を設置し、
断熱補強し、
あちこちの穴を埋め、
事務所は白、トイレは青に塗り、
棚兼仕切り壁を作り、
すっかりbuilderになってきました。

20101128マーティン親子
午後5時前…窓の外とトイレがおんなじ色に…
そしてちょっとバルスを思い出す…笑
ボス・マーティンが大工の父と働く様子。なんだかいい…

いちから建てるのももちろん大変だろうけれど、
時間を重ねていい味出してきたものを今必要なデザインに変えるってのもなかなか大変な仕事で。
そうして新しいデザインがちゃんと定着していく様をみるのがとっても楽しかったです。
引越しが楽しみ。

今週末。好きなことをしながら、大切な人たちにたくさんのハッピーバースデーをいただいて、
幸せな誕生日でした。

回顧録③ Therme Valse

Switzerland

20101128バルス

日本でもきっとちょうど今頃後輩たちが今頃やりたいこととできていることのバランスがうまくとれずに苦しんでいる頃と思いますが…
私の卒計前…
絶対お風呂作るんや!
と思いたち…笑
当時、今でも私にとってとりあえずなんかすごい存在である一人の先輩が、一枚のDVDを貸してくれました。
そのDVDを観て以来、Peter ZumthorのTherme Valseへは死ぬまでに絶対行こうと思っていました。
思ったより早く実現しました。

先週末母がきました。
母、初めてのヨーロッパ。そして冬。ハイジ好きの母…
これはもう、バルスの温泉に行くしかない!笑

CPH空港からチューリッヒへの飛行機は寝てたら到着。
そこから世界の車窓からごっこしながら鉄道でイランツまで乗り継ぎ、
そこからバスで山道を徐行、徐行で進んでいきます。
鉄道降りた時にはなかったのに、山道を進むうちに雪景色…。
陸の孤島。を、実感。

地元は別荘、温泉とウィンタースポーツとハイキングの観光と、農業・牧畜がおもな産業で、
ズントーの温泉施設で産業盛り返そう!として結果、観光客も増えたそうです。
地元産の石を使ったことで有名な温泉建築ですが、
地元素材「しか」使えない事情もあったんではないかと思ったりもしました。材料運ぶにも大変すぎる…

入ってみて…やっぱり素敵だ!と実感…
得も言われぬ解放感と、守られ感…
洞窟のようで、それでいてモダンで。

温泉は話によると、地元の人は安くで温泉利用できるらしいです。
午後はホテル利用者以外にも解放されているそうで、オフシーズンにも関わらず多くの人がのんびりしにやってきていました。(シーズン中?いい時?には、人が多すぎて全然よくなかったという情報も…)
みんな思い思いに、他の人を気にしすぎず、でもひとつの心地よさを共有していました。
ああ…これだこれだ。。。と、卒計の時真剣に考えていた感覚のことをちょっと思い出してみたり笑

ただでも、日本の温泉文化とは少し違っています。
水着着用で、基本立って入って、
熱いお湯やら、ぬるいのやら、冷たいのやらを渡り歩きます。
あったかい(42度くらい)湯船もあって、日本人の私たちはそこ起点に渡り歩いていましたが、
お湯につかることになれないヨーロッパの人は躊躇して入ってこなかったり笑
基本的にぬるいお湯だから、みんな長湯です。
そして長湯していると、筋肉がゆるむのかなんなのか、
滑らないように…とか頭で考えなくても動きが勝手に遅くなります。
みんなの動きが遅くなって…それがまた雰囲気作りに一役買っていました。

2日目、朝一で温泉に行った時。
母がある場所で足跡を発見…
たどってみると1日目に入った時は気付かなかった浴場に気が付きました(プランとか、チェックして行かなかった私笑)
それもこの温泉の醍醐味。
建築の専門とは全く違い、
合理主義、機能主義の母ですが、
その母が幸せそうにしている姿を見て、
すごくうれしくなりました。

すごく贅沢な時間を母とともに過ごせて、最高の休日となりました。


追伸①…
チューリッヒは物価は超高かったけれどナチュラルにおしゃれな人ばかりで、
本当に目の保養になりました!笑
平和なイメージとは裏腹に匿名で預金できるスイス銀行があるために、
007にも登場する超黒いお金のたまり場所でもあるスイス…
あのおしゃれさんは実はドンかもしれない!
て、予想するのも楽しかった笑

チューリッヒの街はコペンハーゲンとは違って歩けるサイズ。
こじんまりとした古い建物が街をつくっています。
中央駅は川に挟まれていて、
駅前は片方には車の入れない、湖に続くの大通り、
片方は博物館と巨大な公園で、
街のつくりからしてなんだか文化的でした。


追伸②…

20101128CPH空港

以前にも一度書いた気がしますが、
コペンハーゲン空港は、いろいろ空港に行ったけれど、今のところ私の中で一番素敵な空港です。
ただただ広くて茫洋として、漠然としてしまう空港とは違って、
細かく空間が変化して、
空間もこじんまりとして、
木のフローリングが温かくて。
ただ毎晩、ワックスがけしているという地道な苦労に支えられているという…

母は冬をコペンハーゲンにもたらしたらしく笑、
その日以来ずっと雪です笑
寒い中でしたが、
私も初めてコペンハーゲンの「観光」を楽しみました。
よかったのは、
歩くにはちょっと大きすぎるコペンハーゲンの、キング・クイーン中心の街の構造をつかめるカナル・ツアー。
昔は馬車も乗り入れていたらしい、7回転半登る教会の塔、ラウンド・タワー。
手作り一筋、デンマーク・デザインの基本?をみることができるロイヤル・コペンハーゲン。
この時期ならでは、ウィンドウショッピングが楽しいクリスマス・ショッピング。
このたび初めて外食もしましたが、
食べ物も何にしてもアメリカよりもはずれの危険性が断然低いのも、いいところ笑

回顧録② Seattle in CPH

Seattle?

20101128トーマス

毎週水曜夜ごはんは、シアトルの仲間たちとご飯!
初物のクリスマス・ビールを少しだけ冷やそうと思ったら凍らせてしまってほとんど飲めなくなってる図。
青くてかわいらしいパッケージで、スーパーに並んでいます。
味は普通のビールをすこし子供向けにしたようなまろやかな感じです。

水曜ディナーのレギュラーメンバーは、
スタジオで一緒で特に刺激をたくさんもらったサラ、そしてコリー。
サラのルームメートで同じくシアトル出身、こっちでPhDを取ろうとしているナタリー。
ナタリーのデンマーク人の彼、何でかデンマークなのにアウェイなトーマス。
シアトル近く、ポートランド出身でコリーの彼女のエレン。
UWのランドスケープ出身で、ゲール・アーキテクトでインターン中のメアリーとジェニー。
そして私。

コリーはBIGで5か月のインターン中。デンマークののんびり文化の中で、やっぱり、非人間的な生活で、あの強力で都市規模なコンセプトを生み出し続けている模様。
ナタリーは経済系の専門で、コペンハーゲン(とその他の都市)のグリーン・ブランディングについてリサーチ中。
サラは修士設計に向けてこのあたりの水の循環システムやbathing culture(サウナに入って、水に飛び込む!が主流らしい!)について、スウェーデンのオフィスと協力したりしなかったりしながらリサーチしてきて、この日が最後の水曜夕食…さみしくなるなー…

週末は、日本にシアトルから交換留学で来ていたことがあり、
シアトルに行った時にはたくさんお世話になったカレンさんと彼のイェンスさんのおうちに招待してもらい、
少し早目のサンクスギビングのごちそうを頂きました!
サンクスギビングの文化はデンマークにはないみたいなんですが、ね。笑
サンクスギビングといえば、シアトルにいた時はたしか課題の消化に消えた休日…だったので、
初めて七面鳥とパイと…という「太る!」というサンクスギビングを体験。
おなかいっぱい、おいしかったです!!
日本に家ならではのお雑煮レシピ?があるのと同様、
サンクスギビングの七面鳥とパイにもその家ならではがあるそうで、
集まったシアトル関係のカレンさんの知り合いたちは、
皆それを自慢げに話しているのが印象的でした笑

どうしてこんなにシアトルの知り合いに、ここコペンハーゲンで会えるのかというと、
スカンディナビア奨学金という、利用しやすいスカンディナビア限定の奨学金システムがあることも理由の一つではあるのですが、
なにより、今、仕事がないそうです…。
それで修了を遅らせているんだとか。
とくに、ここで再会した友達は「切れるな―!」って尊敬する友達だった人ばかりで、
本当に仕事ないんだ…と思い知らされます。

事務所の10人のインターン仲間も、
修了既定の一貫で、の子もいますが、
次のあてがない子もいて、
つらい現状を目の当たりにします。

日本の事務所で働いていて、夏にデンマークに帰ってきたスウェーデン人の友人も、
いまだ求職中です…

こう書き並べてみたら暗い現状があるのに。
集まって自分の専門の話をしだすと、それを忘れます。
本当にみんな好きでやってる、仕事と割り切らずにやってる、
それが本当にいいなーと思います。

決して外に対して閉じず、楽しむ心を忘れず。
そしてこの縁をずーっと大事にしていきたいなと思います。

回顧録① ポケット・パーク

Copenhagen

すごく長い期間、ブログ放置してました…
回顧録シリーズ、ざっと行きます!
読んでくれたら嬉しいです。

20101128ポケットパーク

チェコの次の週は休日出勤で模型作成!
うちの近所の、ポケットパークの1/200模型です。
これは市民参加型のプロジェクトで、
市民や専門家、お役所関係の人たちと協議しながらデザインを進めています。
最終的にもうひとつランドスケープ・デザインの会社かADEPTのデザインが採用されることになっています。
さて、この模型。
ものすごいファンシーな模型に見えますが笑、
市民相手のプレゼ用の模型で、
模型の抽象度は保ちつつ、でも市民が見た瞬間に「あ、楽しそう!」と思え、かつ、具体のイメージがわくようにすることが要求されました。
ということで白模型ならぬ、緑模型。
こんなにも違うのですね。

デザインは「これ一本!」ではなく、
コンセプトが設定されていて、その中でいくつものオプションを提示して方向性を修正していく形で進められています。
ADEPTの他の都市計画プロジェクトもその方式をとっていて、
コンセプト(着目点)を設定、いくつかの選択肢についてシュミレーションを提示し、
その中で選択しながら進めていく方式をとっています。
実際そのやり方でいくつかのプロジェクトが進行中で、
興味津津です。

そして、このポケットパーク、日本の児童公園とさして規模も意味あいも変わらないんですが、
活動をイメージするとき…つまり、パースを描くとき、
その活動の幅の広さに驚かされます。
寝そべったり、ローラースケートしたり、ちょっぴりいちゃいちゃしてみたり笑
アメリカもそうでしたが、ヨーロッパの人たちの、パブリック・スペースの使いこなしようにあらためて感心!
公共交通機関等では日本の行儀良さは素晴らしい!と思いますが、
万博公園にまで行かずしてこの公園規模でこれだけ自由にできたらどんなに日常が楽しいだろう…と思いました。

来てからひたすら模型を作り続け、
最初はこれでいいんか!?私!??と思ったりもしましたが、
感覚的なことも含め、知らないこと、気付いていないことだらけでした。
模型(空間スタディ)のことなら私に聞いて!的存在になってやろうと、
している今日この頃です。笑

小旅行

Prague

…または、チェコ語ではPraha。日本語の方が正しいんです。
先週末、格安航空券で片道2時間弱、パヤさん、ミランさん夫婦を尋ねてプラハでウルルン滞在記してきました。
快晴!秋のほどよい気候でほんとに気持ちよかったです。
パヤさんは2週間後にはママになるという…!
パヤさんは建築専門で、今は産休中ですが、友人の家を手掛けているそうです。
ミランさんはSE。
2人ともアウトドア大好き!旅行大好き!で、こだわりをたくさん持っている相性抜群な夫婦です。
自宅も、パネラックという、煉瓦ではないパネルで建てた眺めのいいアパートの一室を安くで購入し、
最近自ら改装したもので、愛情がたっぷり!かけられた素敵なおうちでした。
子供が生まれてある程度大きくなったら、週末のコテージを郊外に買って改装or新築予定なんだとか。
贅沢に聞こえますがチェコではポピュラーなライフスタイルらしいです…いい生活。


お土産に、オーブン料理・チーズケーキ持参!
ご心配おかけしましたが、毎日オーブンで調理して夕飯も食べてます。
30分待てば、素材の味がぎゅっと詰まったおいしい料理が食べられることが判明!し、毎日帰宅してからおなかすきすぎてそわそわしながら待ってます笑。


さて話はプラハに戻り。
プラハは市の周辺部はずーっと平らで何もなく、中心部に行くと丘が連なり、そこを街が覆っています。
世界遺産の街。
市中心の丘のてっぺんにお城が建っています。
てっぺん!とひげの音楽家のおじさん。

20101106ひげのおじさん


ひとつの教会が時間をかけて建てられたため、
途中で改修もされて、
ロマネスク、ゴシック、ルネサンスやバロックの様式が入り混じっています。
(…と詳しーく教えてもらいました笑)
ある時期までは建築の流行の最先端を追って建設されていたのに、
ある時期からはオリジナリティを問う改修がなされていることが興味深い!
そしてその「オリジナリティ」とはもはやどの時代の物を踏襲したらいいのか、わからない混合建築になっています。
融合するとこんな感じ…実は下の層と上の層では時代が違い、様式も違うそうです。

20101106教会


お城もいいけれど、お城の周辺の深い深いお堀だったところが私はお気に入りでした。
この丘+城壁を登って城を攻めようだなんてとうてい思えない…

20101106掘り


お堀のところにこっそりたたずむ現代建築家によるトンネル。

20101106現代建築1
20101106現代建築2


ホットワイン片手に教会へ向かい、時計の塔に登り、
別の丘の上に建つパヤさんミランさん宅を確認し、

20101106パヤさんち


観光地として有名なカレル橋を眺め、渡り、
(この時期でも観光客いっぱい!)

20101106カレル橋


ユダヤ人による旧市街へ。
美術館の2階のトイレからは(穴場!)、緑の中墓石が所狭しと並ぶユダヤ人のためのお墓が一望できました。
はじめて見る、土地の狭い日本もびっくりな窮屈さ。
不謹慎かもしれないけれど、雰囲気をたたえた素晴らしいランドスケープとなっていました。
あまりにも狭い敷地なので11層にもなって遺体が埋められているそうです。


夜、このお墓の「わけ」を垣間見ます。
パヤさん、ミランさんが大好きという、「Money from Hitler」という劇を観に行きました。
舞台は第二次世界大戦後のチェコ。
主人公はドイツ人であり、ユダヤ人のおばあさん。
おばあさんが幼いころ両親と兄弟はガス室に送られ、
おばあさんの娘時代に住んでいた場所や財産はすべてチェコ人によって奪われました。
おばあさんはこれらの記憶から時代の「被害者」だと信じていたのですが、
実はおばあさんの両親の時代には、ドイツ人がチェコ人を迫害していて、おばあさんの両親もそれに加担していたことが明らかになります。
初めは法的手段で財産を取り返そうとしていたおばあさんですが、
おばあさんにとっていいこと・悪いことを含め彼女の日記を出版することで、
ヒトラーによって狂わされた彼女の人生でお金をかせごう!というオチのお話し。
ほんの1,2世代前まで、時代によって誰もが悲惨な被害者であり、誰もが残忍な加害者だったチェコ…
あの窮屈なユダヤ人のお墓は街に残ったその傷跡だったわけです…
あらすじとは別で…。
少女時代・娘時代・おばあさんの時代(現代)の3つの時間がひとつの舞台上で展開されるのが巧み!でした。
舞台セットは建物のフレームが固定で設置されていて、家具の入れ替えだけでどの場面も表現されます。
その抽象化された家の表現が、舞台ではすごくすごく、うまく機能していました。


次の日は天然のでっかい岩の上に建つ小さくてとっても高い郊外のお城、ココリン城へ。
家族を守るために建てられたお城だったんだろうなー…という雰囲気をたたえる温かくて強い、繊細でダイナミックなお城でした。
石という素材の強さ!
20代近く持ち主が変わって、その間、一度も侵略されることがなかったそうです。
最後の持ち主はビジネスマン笑
その持ち主が、1910年代に廃墟同然だったこのお城を中にはいれるようにまでしたそうです。

20101106Kokorin城
20101106ココリン城


帰りにこれもまた郊外の街、ミュニークへ…
夏は観光客で賑わうのだそうですが、
秋はプラハとは違って地元の人だけ。がらんとしていました。
この街はモルダウ川(Vltava川)ともうひとつの川が合流する絶景を眺められる街!でした。
全然音楽に精通していませんが、
頭の中では『わが祖国』(←タイトルも後で調べた笑)がリピート再生!
本当は、私の中で再生されたこの曲の有名な個所はもっと下流のもっと雄大な流れの元でつくられたらしいですが、
十分にスケールがでかかったです…

20101106モルダウ川


シアトル滞在の最終日、観光客に交じって一人乗り込んだアンダーグラウンド・ツアーが楽しすぎて…
ミュニークの街にも、アンダーグラウンド・ツアーが!てことで参加笑
村上春樹さんの『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』、私の好きな小説のひとつですが、
何が好きかと言うと、そのストーリーより描かれている世界の構造です。
奇遇にも、パヤさんもアンダーグラウンド・ツアー好きらしく、2人で目を輝かせてヘルメット装着して参加!
参加者は私たち以外に3人だけ!笑
シアトルの地下は、下水の逆流を防ぐために車道を約建物一層分かさ上げした際に、歩道と建物は考慮されなかったため、結果機能しなくなってできたもの。
ミュニークの地下は、豊かなモルダウ川水資源を有効利用するための井戸を掘るために作った三層の水平に重なった地下空間がしばらく貯蔵庫や牢屋、避難場所として利用されていたもの。
井戸はなんとちょうど街の中央広場の真下にあって、そして50mの深さ!!
しかも驚くことに水面は私たちの足の下深くで常に動いていました…なんか不思議な感覚。
街の中央に水の供給源を置いておくことは災害時等機能しなくなる恐れがあることから、現在は市外におかれているそうで、現在は使用されていない井戸です。
ちなみに、日本の地下空間は、ショッピング街、ですね、それもまた趣深し笑

夜は映画鑑賞…これもくすっと笑えるように作られていますがチェコの複雑な歴史に関係するお話。
戦後のことです。
チェコの共産主義→資本主義という時代の移り変わりの中、熱列な共産主義支持派とリベラル派がいて、
彼らが同じアパート・同じ家族の中で、
なんとか自分の主義を貫きながら、なんとか仲良く?暮らそうと試行錯誤し、
うまくいきかけた頃にロシアやハンガリーの共産主義の国の介入によって再び暗黒の時代に突入するっていうあらすじ。
劇にしても、映画にしても、歴史の教科書でさらっと一文で書かれている内容の陰には、
「一般市民」の複雑で強くてせつない思いや感情、そしてそれでもなんとか明るく、「普通に」、「当たり前のように」やってくる毎日を生きよう!とする姿があったんだな―と、
ひと時、その世界に呑み込まれてほろりとしながら鑑賞しました。。。

チェコのゲーリーが以外と街に溶け込んでいたことや、
チェコの伝統的建物のディテールや、
チェコ・キュビズムが表層的だけれどいる空間の雰囲気は確実に作っていることを実感したことや、
それも本当に貴重な体験でしたが、
歴史に疎い私ですが、
ハクスブルク家やらヤンフスやらいろいろ…の、自分の時代からはちょっと想像しがたい昔の時代からずっと、
「チェコ」であるために、戦い続けた人々が築いてきた歴史を刻みつけている街に、
とっても感銘を受けました。
この歴史は日本という島国で生まれ育った私にとって肌で感じたことのなかった感情でした。
街はただ歴史的価値による「建物保存」として保存されているというのではなく、
守るべき何かがあるからその建物や街が保存されてきたんだなと実感しました。
そしたら、時に大胆な「今」も受け入れられ、
そして、善悪や好き嫌いは別にして、ひとつの歴史の層がきちんと積み重ねられて街が豊かになる気がします。
チェコは平和になって時が短く、貧しく、さあ、これから、どうなっていくのか楽しみです。

20101106アドバルーン


あと…チェコのご飯はおいしかったです!スイーツも。軽食も。家庭料理も。幸せ。

最後にパヤさんとミランさんに感謝…
普段は週末になるとアルプスに泊まり込みで行って月曜に全身筋肉痛で超ハッピーで出勤するという2人。
2度ほど冬のアルプスで遭難しかけたという2人。
パヤさんが妊婦さんになって地元の魅力にようやく気が付き、お互いに楽めるツアーを考えてくれた2人。
好きなことを全力でやっている二人の世界をつかの間共有させてもらって本当に楽しかったです。
元気な赤ちゃんが生まれることを祈って!!!

20101106パヤさんミランさん

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